@article{oai:kumadai.repo.nii.ac.jp:00024303, author = {上村, 直己 and Kamimura, Naoki and 上村, 直己}, journal = {日独文化交流史研究}, month = {Dec}, note = {application/pdf, 論文(Article), 吉田に特徴的なことは著書・雑誌論文など残された業績が殆どないことである。筆者の知る限り彼は教科書一冊も編んでいないし、雑誌への寄稿も皆無に等しい。ひたすら教場や、講習会等でドイツ語を講じ続けた生涯であったと言える。通常こうした人物はまず考察の対象にならないし、一般の興味も惹かない。従ってこれまで吉田に関する研究は皆無である。吉田という独語学者は残された著書等がないので、その死と共に忘れられたままになっているのも無理がない。だが、それでも語学教師の場合、著書のない人はそれがある人に必ずしも劣らない。本や論文を書くことよりもその分、教場で独語を教授することに全力を傾けていたとも考えられるからである。前述のように吉田は日本におけるドイツ語教育の初期に、そして日本人が真剣にドイツ語を学んだ時期に、しかも前記のようなエリート校において長く独語を講義した人であった。従って彼の教え子には後年の優れた人材が多くいたと考えてよい。たとえ著書がなくともかかる人物に関する文献が一編ぐらいはあって当然ではなかろうか。そして、それを書くのは独逸学史を専攻する者の義務であろう。こうした思いから小稿をまとめることにした。}, pages = {1--22}, title = {ドイツ語学者 吉田謙二郎}, volume = {二〇〇八年号}, year = {2008}, yomi = {カミムラ, ナオキ} }