@article{oai:kumadai.repo.nii.ac.jp:00026692, author = {稲葉, 継陽 and Inaba, Tsuguharu}, journal = {文学部論叢}, month = {Mar}, note = {本論は永青文庫細川家文書(熊本大学附属図書館寄託)に含まれる三冊の「覚帳」によって、十七世紀を通じて生起した熊本藩領久住手永と岡藩領朽網郷の村々どうしの藩領境山相論の歴史的特質と解決過程を分析したものである。十七世紀末、相論は正保国絵図作成に際して村の百姓どうしが境目を確定できなかったために「論所」とされた久住山系の一角で発生した。しかし正保国絵図作成時に幕府大目付の指示によって熊本藩・岡藩の担当役人らが闇引きによってまったく意味のない藩領境を「決め」、国絵図に書き込んでいた事実は、「公儀の国土領有」の形式的な側面を物語る。また相論の解決過程は、紛争解決能力を保持する団体・権力が重層する伝統日本社会の構造的特質をよく示してくれる。}, pages = {87--123}, title = {鬮引きで決まった藩領境 : 近世初期肥後・竹田領境相論を事例に}, volume = {86}, year = {2005}, yomi = {イナバ, ツグハル} }