@article{oai:kumadai.repo.nii.ac.jp:00027630, author = {Bauer, Tobias and バウアー, トビアス}, journal = {文学部論叢}, month = {Mar}, note = {ドイツ倫理審議会は、ドイツにおける赤ちゃんポスト及び匿名出産に内在する倫理的・法的問題を指摘し、その廃止を要求する見解を2009年に公開した。この見解は、誤解を招きやすい形でメディアによって紹介されることもあり、赤ちゃんポスト・匿名出産の推進派から厳しい批判を受け、特に、「たった一人でも子供の生命を救える可能性があるならば、匿名による子供の委託の諸制度は持続されるべきだ」という論拠こそ、こうした見解に対する有効な反論たり得るとみなされているのが、この問題をめぐる議論の現状である。そこで、本稿においては、「統計的生命」(statistical lives) モデルという見地からこの問題を考察し、慎重派と推進派それぞれの論拠を再整理して、この議論の根本問題となるべき経験上の(無)知と倫理的考慮との間の論証関係に注意を向ける。それを踏まえて、この議論いおいては、「統計的生命」と「具体的生命」及び「パーソン内の視点」と「パーソン間の視点」というレベルを区別して議論する必要性を指摘し、「たった一人でも子供の生命を救える可能性があるならば、匿名による子供の委託の諸制度を持続するべきだ」という論拠への反論を試みる。}, pages = {61--80}, title = {Angebote anonymer Kindesabgabe aus der Perspektive des Konzepts "statistischer Leben" : Versuch einer Strukturierung der gegenwartigen Debatte im Anschluss an die Stellungnahme des Deutschen Ethikrates 2009}, volume = {104}, year = {2013}, yomi = {バウアー, トビアス} }